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Archive for 1月 27th, 2009

そう そう そのとおり!

火曜日, 1月 27th, 2009

今日とても共感したことがありました。

また,山のことになりますが・・・。

夕食を済ませ,「1分間の深イイ話」という番組をみていると,

思わず,「そうそう,そうなんだよねぇ。」と叫んでしまいました。

その内容とは・・・

 

世界最年少で七大陸最高峰の登頂に成功した,登山家・野口健さん。

そんな一流のアルピニストの野口さんでさえ,

高い山では酸欠状態で判断を誤り,死にそうになったり,

目の前で仲間が谷に落ちるところを何度も見ています。

常に危険と隣り合わせの野口さんが山に登るのはなぜか?

 

野口「登って,登ってもダメなんですよ。帰って来て解放されたときですよね。」

野口「サウナにずっと入っていて,水風呂浴びてビール飲んで,スカッとするような感覚に近いです。」

 

このコメントの後に,

「山を登る喜びは,“頂上に登った時”ではなく,下山し“全てから解放された瞬間”に訪れるのである。」

というナレーション。

 

この野口さんが言う感覚,とっても良く分かります。

思い出すのは,ワンゲルの時代。

実際に,私が,「山に登ってよかったなあ」という感情が湧いてきた場所は,

朝の駅のホームでした。

長い合宿を終えて帰京し,また,今日から日常が始まるという日の,朝。

さわやかな朝日を浴びながら,なんともいえない喜びに浸っていました。

いったい,何に心地よさを感じたのか・・・。

それは,「今こうして,駅のホームに立ってキャンパスに向かおうとしている自分の,

日常生活の,なんと新鮮なことか・・・」そう,この新鮮さがたまらなく気持ちよかった。

言い方を換えれば,「新しい自分」になれたような感じ。

 

私たちは,日常生活をする世界のことを,下界(げかい)と呼んでいました。

山に入ると,私は,下界のことを忘れていました。

山では,全く別の世界で生きているという感じです。

だから,日常に戻った時に,それが,とても新鮮に映るのです。

 

もちろん,山での感動は語りつくせぬものがありますが,

それと同じくらい,あるいはそれ以上に喜びを感じるのは,

下山してからのことなのです。

 

では,また。