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Archive for 10月, 2010

城山小学校にて PartⅡ

土曜日, 10月 30th, 2010

前回の「城山小学校にて」の続きです。

授業で私が子どもたちに話したこと

つまり,海産物に対する思いや願いについて

書き留めておきたいと思います。

 

①大島のいりこはうまい

大島のいりこは,とてもよい出汁がでます。

旨味とコクがあり,もちろん食べてもおいしいのです。

昨日もお客様から電話をいただいて,

大島のいりこを知人から貰って,とてもおいしかったので送ってください,

とのことでした。

他にも,都会で暮らしていらっしゃる大島出身の方が,

「大島のちりめんを近所に配って,大島の自慢をしているんですよ」

と,話してくださる方もありました。

②恵まれた環境

おいしいいりこができるのも,豊かな漁場

つまり,きれいな海,豊富なえさ,良い棲みか

があるからこそです。

そして,その魚を獲る人々がいるということです。

城山小学校区には,昔からたくさんの網元がありました。

船越,外入,佐連,下田,

みなさんの住んでいる所は,まさにいわし漁がさかんなところなのです。

③「大島のいりこはやさしい」

最近,うちの社長から聞いた言葉です。

日本海や広島,四国,九州など,いりこの産地はたくさんありますが,

大島いりこは,それらのいりことは違うと社長は言います。

「やさしい」という言葉の意味については,

みなさん,これからの勉強の中で,ぜひ考えていってみてください。

④受け継ぐ大島の食生活

現在は,いりこで出汁をとる人が少なくなってきたり,

魚を食べない人も増えていると聞きます。

私たちには,せっかく身近なところにこの大島の海の恵み=宝があるのですから,

しっかり食べてもらいたいと思います。

まずは食べてみて,その良さにふれてみる。

今は好きじゃなくても,将来大人になって大好きになる場合もあります。

大島のすばらしい食生活を

親から子,子から孫へと代々受け継いでいってほしいと思います。

⑤最後に

この春に,3・4年生が店に見学に来ました。

店に入るなり,ある子が,

「いいにお~い」と,一言。

それは,いりこのにおいのことでした。

私の予想に反するこの言葉は,とてもうれしいものでした。

やっぱり,大島っ子だなぁ,と感心しました。

このすばらしい感性を

これからも大切にしていってほしいと思います。

 

これから,6年生の子どもたちが,

自分の食生活について楽しく学んでいくこと

そして,大島を誇りに思える人になっていくこと

そんなことを彼らに期待しています。

頑張って勉強してくださいね。

では,また。

城山小学校にて

水曜日, 10月 20th, 2010

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週の金曜日,私は,母校である城山小学校の家庭科室にいました。

昔はなかった新校舎の1階にその一室はありました。

久しぶりの小学校の空気にふれ,

しばらくの間感じることのなかった感覚を味わっていました。

それは,懐かしさとともに,なぜかとても新鮮な感覚でした。

 

さて,その場所にいる目的は,授業のお手伝いです。

6年生の総合的な学習の時間です。

授業は,地産地消をテーマに計画され,その日は一番最初の導入の時間でした。

9名の子どもたちは,一生懸命に学習に取り組んでいました。

授業の中で,先生の「好きな食べ物は?」という質問に,

多くの子が,「さかな」と答えていたのには,驚きました。

もっと違う答えが返ってくるものと予想していたからです。

さすが,城山の子です。

地域の特色が生かされた食生活が根付いていることを

うれしく思うとともに感心しました。

授業は全12時間で計画され,

これから自分たちの食生活を見直し,

地産地消をめざしたよりよい食生活をつくっていくというものです。

私は,少し時間をいただいて,「海産物」に対する思いなどを話させてもらいました。

 

日常の生活とは全く違う空間に身を置き,そして,

子どもたちの生き生きと学習する姿にふれ,

日ごろの疲労感が吹っ飛びました。

パワーをもらいました。

城山小学校の児童のみなさん,先生方,ありがとうございました。

 

この続きは,また後日書こうと思います・・・    では,また。