城山小学校にて PartⅡ
前回の「城山小学校にて」の続きです。
授業で私が子どもたちに話したこと
つまり,海産物に対する思いや願いについて
書き留めておきたいと思います。
①大島のいりこはうまい
大島のいりこは,とてもよい出汁がでます。
旨味とコクがあり,もちろん食べてもおいしいのです。
昨日もお客様から電話をいただいて,
大島のいりこを知人から貰って,とてもおいしかったので送ってください,
とのことでした。
他にも,都会で暮らしていらっしゃる大島出身の方が,
「大島のちりめんを近所に配って,大島の自慢をしているんですよ」
と,話してくださる方もありました。
②恵まれた環境
おいしいいりこができるのも,豊かな漁場
つまり,きれいな海,豊富なえさ,良い棲みか
があるからこそです。
そして,その魚を獲る人々がいるということです。
城山小学校区には,昔からたくさんの網元がありました。
船越,外入,佐連,下田,
みなさんの住んでいる所は,まさにいわし漁がさかんなところなのです。
③「大島のいりこはやさしい」
最近,うちの社長から聞いた言葉です。
日本海や広島,四国,九州など,いりこの産地はたくさんありますが,
大島いりこは,それらのいりことは違うと社長は言います。
「やさしい」という言葉の意味については,
みなさん,これからの勉強の中で,ぜひ考えていってみてください。
④受け継ぐ大島の食生活
現在は,いりこで出汁をとる人が少なくなってきたり,
魚を食べない人も増えていると聞きます。
私たちには,せっかく身近なところにこの大島の海の恵み=宝があるのですから,
しっかり食べてもらいたいと思います。
まずは食べてみて,その良さにふれてみる。
今は好きじゃなくても,将来大人になって大好きになる場合もあります。
大島のすばらしい食生活を
親から子,子から孫へと代々受け継いでいってほしいと思います。
⑤最後に
この春に,3・4年生が店に見学に来ました。
店に入るなり,ある子が,
「いいにお~い」と,一言。
それは,いりこのにおいのことでした。
私の予想に反するこの言葉は,とてもうれしいものでした。
やっぱり,大島っ子だなぁ,と感心しました。
このすばらしい感性を
これからも大切にしていってほしいと思います。
これから,6年生の子どもたちが,
自分の食生活について楽しく学んでいくこと
そして,大島を誇りに思える人になっていくこと
そんなことを彼らに期待しています。
頑張って勉強してくださいね。
では,また。