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寒いのは苦手です

 このところ,すごく寒い日が続いて,体の動きもにぶくなっていました。が,今日は打って変って,暖かいどころか,ちょっと動くと暑いと言いたくなるような一日でした。

 

 私は暑いのはそんなに苦になりません。夏でも,少々クーラーなしでいる方が,調子が良いくらいです。が,寒いのは,本当に苦手です。

 こんな私が,この商売をする上で避けて通れないのが,「冷蔵庫に入ること」です。

 冷蔵庫の中の温度は,-10℃。

 去年の5月ごろは,冷蔵庫に入るのが苦痛でした。外気との差が大きいので,異常に寒く感じるのです。

 (真夏には,外がとても暑いので,ちょっと涼むにはもってこいの場所ですが・・・)

 今では,冷蔵庫にもだいぶ慣れてきて,「いやだなぁ」というような気は,あまり起こらなくなりました。というか,冬なので,外気との差が小さいので,夏のようなことはないのかもしれません。でも,やっぱり,冷蔵庫の中は冬でも寒いです。

 何事も,「慣れる」ということなんだな,そう思いました。また,意識の面でも,変わってきたのでしょうか。初めの頃は,冷蔵庫に入ると,寒さのことが真っ先に頭をよぎって,品物のことなんか二の次という感じでした。ところが,今では,中に入ってやるべき事柄が頭の中にあり,寒さのことは考えないようになっています。気持で,意識で,寒さをクリアーできているというような感じです。何事も,「気の持ちよう」ということなんだな,そう思いました。

 まあ,何より,商売をするのに,寒いとかなんとかいってる場合じゃない,ということでしょうが・・・。

 

 こんなに寒さに弱い私ですが,「寒い体験」は,大学時代に数多くやってきました。

 大学時代には,ワンダーフォーゲル部に所属し,いろいろな山を縦走しました。年間に,4つの合宿があり,冬と春の合宿は雪山で行われます。

 山スキーをはいて縦走します。家型のテントを雪上に設営して,そこで夜を明かします。寝袋の外側に,シュラフカバーというものをかけて寝るのですが,めちゃくちゃ寒いです。暖房器具なんか当然ながらありません。常に寒い状態なのです。

 冬合宿の時には,「雪洞訓練」というものがありました。部が所有している山小舎の周辺で行います。部員一人一人が,適当に散らばり,各自が縦穴の雪洞をほり,その雪洞の中で一夜を過ごします。人間一人が入れるくらいのスペースです。雪洞というと,あの「かまくら」様なイメージがあるかも知れませんが,狭くて寒いのです。少し寝たかなと思っても,寒さで目が覚めます。目が覚めたら,非常食のスープを作って飲んで暖をとります。そしてまた眠りにつきます。でも,そのうちに,また寒くなって目が覚めます。そうこうしているうちに,朝を迎えます。瀬戸内の温暖な気候で育った私にとって,この体験は,予想だにしなかった経験であり,今となっては,とても貴重な体験だったと思っています。

 

 「冷蔵庫」のお話から,なぜか「雪洞訓練」のお話になってしまいました。

 ワンゲルのことになると,話が尽きませんので,この辺にしておきます。

 では,また。

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